待望の続編

満を持してでたDishonoredの続編、前作はよく練られた世界設定や近世ロンドンをベースにしたスチームパンク設定、軽快な戦闘や自由度の高いゲーム進行など他にはない魅力が詰まっていたと思う

今作は前作から10数年後の舞台で、守られる側だったエミリーが魔女に玉座を追われ暗殺者として復讐を開始する流れだ

基本的な世界は前作を踏襲しつつ、女王に即位したエミリーが善政を敷いたのでダンウォールは前作のような終末感は無い

メインの舞台もダンウォールを離れ、南方の島サーコノスが舞台になった

サーコノスは地中海沿岸のイメージで作られているようで、全体的に明るく活気のある町並みが続く

全体的なイメージは前作とは比較にならない明るさだ

正統進化したプレイとヌルゲー化

アクションゲームとしては前作からの正統進化していると感じる

超常能力はツリー状に細かく細分化され、好みに応じて伸ばしていけるようになっているし

ボーンチャームクラフトはコレクション要素もあって良いシステムだった

ただ、前作よりも強化の伸びしろが増えた割に敵が前作より弱いのが気になった

前作は上級衛兵は安易に剣を振ってこず、パリィ待ちしてると容赦なく射撃してくるAIを搭載していて　能力無しで倒すのはかなり無理があったが、今作は敵がガンガン剣を振ってくるので簡単にパリィして倒せてしまう

特殊な敵も今作はブラッドフライと機甲兵ぐらい（魔女やグレイブハウンドは前作DLCから居る）で、前作のトールボーイやオルゴール兵、ダウド配下のアサシン、ウィーパー集団のような強敵が全く出てこない

ひたすら衛兵かギャング　たまに魔女か機甲兵といった具合

ブラッドフライも建物に巣食っている設定なのでネズミの群れのように突然現れたりしない

強敵扱いの機甲兵なんてピストル数発で頭が吹き飛んで簡単に同士討ちし始める始末

明るくなったのは良いが、前作のような複雑な話じゃなくなってしまった

実にシンプル　王道の勧善懲悪モノと言ってしまえば聞こえは悪くないかもしれないが前作であれだけ人の欲望渦巻くダンウォールに翻弄される主人公とそれを傍観して楽しむアウトサイダーというダークなシナリオ描いてしまったのに、続編でこんなにあっさりしてて良いんだろうか

少なくとも自分はアレぐらいの重いシナリオを期待していたので、今作のシナリオには正直ガッカリである

そもそも陰謀とか策略以前に個人間で魔法の力で殴り合ってるだけの様相を呈しているので深い話になりようがないのだが

とにかくシナリオに関してはDisりしか出てこないし再プレイしててもほぼ飛ばしてるレベルなのでDisり記事書いたらさぞ楽しいと思う

シナリオを楽しむ為だけのゲームでは無いのでまだマシだとは思うが