【ポエム】10月11日
昼過ぎに会社に向かって街を歩いているときに、昔付き合っていた人とすれ違った。
かの人はオレと同い年で、当然年齢を感じさせる風貌に変わっていて、チラっとしか見ていないのに少し動揺してしまった。 それぐらいの時間は経っているのだから当たり前なのだけど。
ふと「今、あの子は幸せに生きているのだろうか」と思う。
オレ自身が幸せにしてやることは出来なかったし、幸せになれるような人では無いのは解っているのにこんなことが頭によぎるのはオレの性格の悪さだと思う。
その人を気遣った考えではなく、単に自身の古傷をなぞって「オレは間違ってはいなかった」と思いたいだけだからだ。